和菓子甲子園 山陽高生2人準V 奥村さんと別所さん、「海」表現

準優勝を飾った別所さん(左)と奥村さん

 高校生が創作和菓子の出来栄えなどを競う「第13回全国和菓子甲子園」(全国菓子工業組合連合会青年部主催)で、山陽高(浅口市鴨方町六条院中)製菓科1年の奥村実南美さん(16)と別所柚季さん(15)の作品「3んなで6ししないで5ミ達を~365日~」が準優勝を飾った。同高の準優勝は4年連続。2018年は優勝しており、5年連続の快挙となった。

 SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに27都道府県の42校139作品の応募があった。全国6ブロックの予選を通過した12品が決勝戦に進出。決勝戦は8月26日に大阪市で行われ、作品の試食やプレゼンテーションなどで優勝1点、準優勝2点などが決まった。

 2人の作品はSDGsの目標の一つ「海の豊かさを守ろう」をコンセプトに、寒天の容器や波などで海を表現。はったい粉を中心に作った砂浜に寒天のマイクロプラスチックを載せたほか、容器ごと食べられるようにすることで海ごみ減量の思いを込めている。“海中”には白い台湾カステラやサツマイモのペーストなどが入っており、見た目や発想力に加え、味や技術力などで高い評価を得た。

 9月16日に同高で報告会があり、同科1~3年生約110人の前で原田一成校長が2人に賞状とメダルなどを伝達した。2人は創作和菓子に初めて取り組んだといい、奥村さんは「何度も試作を重ねたので作品の出来栄えには満足。準優勝はうれしいが、優勝を目指していたので悔しさもある」、別所さんは「来年の大会では優勝できるようもっとレベルアップしたい」と話していた。

奥村さん、別所さんの作品

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