山陽と倉敷商 3年ぶり4強 秋の岡山県高校野球第3日

倉敷マスカットスタジアム

 秋の岡山県高校野球大会(山陽新聞社後援)第3日は1日、倉敷市のマスカットスタジアムで準々決勝2試合があり、山陽、倉敷商がともに3年ぶりの4強を決めた。

 山陽は山崎の先頭打者弾など先発全員の15安打。6回1安打の西野ら投手陣も光南を無失点に封じ、11―0の七回コールドで圧倒した。倉敷商は左腕増田が139球を投げ抜き11奪三振で完投。五回に広野の2点適時打で再逆転し、理大付に5―4で競り勝った。

 第4日の2日は同スタジアムで午前9時から、関西―学芸館、創志学園―倉敷工の準々決勝残り2試合が行われる。

 ▽準々決勝

山陽

4000304|11

0000000|0

光南

(七回コールド)

▽本塁打 山崎、土井

▽二塁打 赤沢▽暴投 井上

 【評】山陽は投打がかみ合い大勝。エース西野は最速140キロを計測した直球と切れのあるスライダーを軸に6回を単打1本と快投した。打線は一回に山崎が左越えに先頭打者弾を放つなど9人の猛攻で4点。先発全員の計15安打で、七回は土井のランニング満塁本塁打で勝負を決めた。

 光南は代打久常の1安打のみ。3人の投手陣も踏ん張れなかった。

理大付

011200000|4

30002000X|5

倉敷商

▽三塁打 高橋▽二塁打 鷹取、森広2▽暴投 高橋2▽捕逸 津本

 【評】倉敷商は一回に森広、三宅の適時打などで3点を先制。3―4の五回は藤本、森広の連続短長打で1死二、三塁とし、広野が右前に逆転2点打を放った。左腕増田は11奪三振で完投。4失策と不安定だった守備も終盤のピンチは遊撃三宅の好プレーでしのいだ。

 理大付は143球を投げ抜いた左腕高橋が、打っても四回に同点打と奮闘したが実らなかった。

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