越前漆器や越前焼などの工房開放イベント「RENEW」10月7日開幕 9日まで鯖江市、越前市、越前町一帯で

前回のRENEWで、眼鏡のレンズ会社を見学する来場者=2022年3月、福井県鯖江市丸山町1丁目

 福井県の鯖江市と越前市、越前町のものづくり産地を巡る産業観光イベント「RENEW(リニュー)」が10月7~9日、鯖江市西袋町の市うるしの里会館を拠点に開かれる。地場産業を中心に過去最多の101社が参加し、工房見学会やワークショップを展開。県内外のデザイナーや経営者らによるトークイベントも連日開催し、産地の魅力を幅広く発信する。

 丹南地域には▽越前漆器▽越前和紙▽越前打刃物▽越前箪笥(たんす)▽越前焼▽眼鏡▽繊維-の七つの産地が集中。これらの企業が生産現場を一斉に開放する。職人の技や人柄に触れながら、体験や買い物を楽しめる。

 初の試みとして、うるしの里会館の軒下に「トラベルスタンド」を開設。初めて訪れる人たちにスタッフらがお薦めの工房を紹介する。越前漆器や越前焼でお茶、コーヒーを飲みながら見学ルートを決めてもらう。

 福祉や教育、防災などの課題解決に向けた全国のまちづくり活動を紹介する「まち/ひと/しごと」も同会館で同時開催。近くの複合施設「PARK」では、工芸雑貨企画販売の中川政七商店(奈良市)とコラボレーションした展示販売会「大日本市鯖江博覧会」が開かれる。

⇒物販や工房体験の支払いは電子決済「RENEWPay」がお得

 期間中、九つのトークイベントを随時開催。8日午後1時半からは、「無印良品」の広告制作などを手掛けるグラフィックデザイナー原研哉さんを迎え、産地の未来を語り合う。会場は河和田コミュニティセンター(河和田町)。

 今回で8回目の開催。これまでの実行委員会を法人化し、産地企業と移住者らでつくる一般社団法人「SOE」が企画運営を担う。イベント詳細はホームページ(https://renew-fukui.com)から。

電子決済「RENEWPay」「RYDE PASS」がお得

 7日開幕する「RENEW(リニュー)」では、プレミアム付き電子商品券や電子版タクシーチケットを初めて導入。お得で便利な産業観光のスタイルを提案する。

 3市町に点在する工房を訪れる際の足となる「RENEWタクシー」を今年も運行。チケットを、スマートフォンアプリ「RYDE PASS(ライドパス)」から購入できるようにした。目的地に到着後、運転手から提示されるQRコードを読み込むだけで決済が完了する。

 チケットは1枚500円(市町境を越える場合は2枚分の千円)。メイン会場の鯖江市うるしの里会館(西袋町)や一部工房では対面販売もする。

 また、福井新聞社と福井銀行の共同出資会社、ふくいのデジタル(本社福井市)の電子決済サービス「RENEWPay(リニューペイ)」では、6千円分の電子商品券を5千円で販売。一部店舗ではイベント後も利用できる。

 県の電子クーポン「ふく割」では、2千円以上の購入で500円割引となる「こうげい割」も会期中限定発行される。

イベント中の対面販売スケジュール

※(原則として先着2000口に達し次第終了・現金のみ対応)

10月7日(金)10:00~16:00 10月8日(土)10:00~16:00 10月9日(日)10:00~14:00

※RENEWPay決済には「ふくアプリ」が必要

対面販売の場所

RENEW総合案内(鯖江市西袋町40-1-2 うるしの里会館) 鯖江駅眼鏡(鯖江市日の出町1-1 JR鯖江駅内観光案内所となり) 観光・匠の技案内所(越前市府中1丁目2-3 センチュリープラザ1階)

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