「ロックの迎賓館」レッドシューズ40年の歩み書籍化 忌野清志郎さんら国内外の大物が来店のバー、オーナー門野久志さんがつづる

門野久志さんが出版する「レッドシューズ40~ロックの迎賓館の40年~」
レッドシューズの2代目オーナー門野久志さん

 1981年暮れ、東京・西麻布にオープンした伝説のロックバー「レッドシューズ」。ミュージシャンやクリエーターが集い、サブカルチャーの発信源となってきた同店が40周年を迎え、2代目の現オーナー門野久志さん(58)=福井県おおい町出身=が10月28日、これまでの歩みをつづった「レッドシューズ40~ロックの迎賓館の40年~」(ぴあ・2200円)を出版する。

 ローリング・ストーンズやオアシス、デビッド・ボウイさんなど世界の名だたるミュージシャンをはじめ、忌野清志郎さんや鮎川誠さんら日本のロックをけん引してきた人たちとの交流を記した「ロックファンにはたまらない一冊」(門野さん)になっている。

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 同書は、門野さんがロックと出合った福井県嶺南地域の高校時代から始まる。卒業後、関西電力で原発勤務をしていたが89年、25歳で退社して上京。レッドシューズの初代オーナーで当時の音楽シーンに深く関わっていた松山勲氏と出会い、同店で働き始めた。90年にローリング・ストーンズが初来日した際は、ギターのロン・ウッドさんが来店。同店は来日ロッカーの“迎賓館”として数々のミュージシャンを出迎えている。

 店長を経て、一時期閉店後の2002年、門野さんが2代目オーナーとして近くの南青山に復活させた。

 今は亡き尾崎豊さん、内田裕也さん、忌野清志郎さん、hideさん(X JAPAN)との思い出や、夜な夜な集まってくるロッカーらの“証言”や交流が書かれている。門野さんは「ロックの社交場の主人として経験した楽しさを共有してもらえたら」と話している。四六判、256ページ。

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