『子猫をお願い』（2001年）で鮮烈のデビューを果たしたチョン・ジェウン監督の最新ドキュメンタリー映画『猫たちのアパートメント』の公開日が2022年12月23日（金）に決定、ユーロスペース、ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開される。 ソウル市内のかつてはアジア最大と呼ばれたマンモス団地。老朽化で再開発が迫るその団地には、住民たちに見守られて暮らす250匹の猫たちが住んでいた。猫たちはどうなるのか？ 猫たちと住民たちによるお引越し作戦を、四季を通じて2年半にわたって捉えた温かなドキュメンタリー。 このたび、ノラ猫がいっぱいの本作の場面写真が解禁された。団地の住人たちに愛されるノラ猫たちの、個性豊かな顔立ちから目が離せなくなる。
20代の5人の女性の友情、夢や恋、挫折、拾った子猫との関係をみずみずしく描き、韓国の女性監督や女性を主人公にした作品が注目を集めるきっかけになった記念碑的傑作『子猫をお願い』（2001年）でデビューしたチョン・ジェウン監督。『子猫をお願い』は世界各国の映画祭で上映され、出演したペ・ドゥナら女優たちをはじめとして多くの受賞をもたらした。デビューから20年、チョン監督は劇映画とドキュメンタリー映画を行き来する独自のフィルモグラフィーを築き上げてきた稀有な監督でもある。
そのチョン監督待望の最新作は、地域の住人に見守られ団地に暮らす、「地域猫」と、そこに住む人々との交流を描いたほんわか、あたたかなドキュメンタリー。自由気ままに団地を闊歩する個性豊かな猫たちの姿を、地面スレスレに構えた猫目線のカメラで活き活きと描き出す。 果たしてすべての団地が解体されるまでに、猫たちに新たな安住の地を見つけることはできるのか？ 猫目線で「地域猫」と人々の暮らしをほんわか、あたたかく見つめる一作だ。
