岸田首相、秘書官に長男起用説明 「ネット情報発信迅速化」 給与は公設秘書と同水準

 立憲民主党の石垣のりこ氏は7日の参院本会議で、岸田文雄首相が長男を自らの秘書官に起用したことについて「わが国よりわが家の事情を優先したのではないか」と皮肉を込めて批判した。首相は「全ての人事は適材適所で行っている」と強調し「秘書官チームの相互連携を強め、ネットへの情報発信などを迅速化するため」と説明した。

 石垣氏は「内閣法により秘書官の給与額は総理大臣が決める」と指摘した上で「よもや先輩秘書官を上回る額にすることはないですね」とただした。これに対し、首相は長男が自身の公設秘書だったことを挙げ「その給与水準と同等にすると聞いている」と答弁した。

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