監禁不明事件 3人目の女の初公判 女の携帯の音声データに男性の声「口座残高がなく、返済はできない」

広島県海田町で男性が監禁され、その後、行方が分からなくなっている事件の裁判です。起訴された男女6人のうち3人目となる女の初公判が開かれました。

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検察がこれまでの裁判で説明している事件の概要です。

県内に住む女5人と海田町の男性との間で金銭を巡るトラブルに…。

女の1人が金を回収する目的で「債権回収屋」として呼んだ住所不定の 今泉 俊太 被告 と、逃走中とされる別の男を合わせた7人が、男性を事務所で監禁したとされています。

男性の行方は今も分かっていません。

きょう(7日)初公判を迎えた 門 美帆子 被告 もこれまでの女2人同様、起訴内容を認めました。そのうえで弁護人は、共謀には明らかな意思表示はなかったと主張しました。

一連の裁判で検察側は、門被告の携帯電話の音声データを証拠として提出…。それには「口座残高がなく、返済はできない」と話す被害男性が、暴力を受けながら金の返済を求められる音声が記録されているということで、きょうもこれまでの2人の裁判同様、門被告と検察側、弁護側、裁判官がそれを一緒に聞きました。

門被告の次の裁判は今月28日に開かれ、被告人質問などを経て、結審する予定です。

また14日には、この事件で「債権回収屋」とされる今泉被告の初公判が開かれます。

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