今夜は十三夜の月見 今夜遅くは全国的におおむね晴れてお月見日和に

 今夜は「十三夜(じゅうさんや)」と言い、日本古来より月見をする文化がある。十三夜とは旧暦9月13日の夜のことを指し、十五夜と呼ばれる中秋の名月からおよそ1か月後に当たることから「後の月」とも言われている。
 また、十五夜の月を見たにも関わらず、十三夜の月を見ないことを「片見月」と言い、縁起が悪いとされる文化がある。

今夜遅くは沖縄~北海道にかけてお月見日和

 今夜月が昇り始めるのは、東京では午後4時40分で、南の空に最も高く昇るのは午後10時33分となる。満月はあさって10日(月・祝)となるが、晴れれば今夜も肉眼ではほぼまん丸の月が見られそうだ。
 月が最も高く昇る今夜遅くの予想天気分布を見ると、沖縄から北海道まで広くおおむね晴れる見込み。多少雲はあっても、少し待てば雲の隙間から月が見えるチャンスはありそうだ。広くお月見日和になる見通し。

 今夜遅くの気温は広く20℃を下回り、昼間と打って変わってかなり肌寒くなりそう。十三夜の月見の際には、寒さ対策と感染対策を徹底して楽しんだ方がよさそうだ。

来月には十日夜の月見もある

2021年9月21日の満月(香川県高松市)撮影=鈴木悠

 他にも、日本には古来から旧暦10月10日夜に月見をする「十日夜(とおかんや)」という文化も存在する。月見文化は収穫に感謝する祭りの意味が大きいとされ、十五夜、十三夜と合わせて「三月見」と呼ばれている。
 なお、全ての月を見ることができると縁起がいいと言われて、今年の十日夜は来月11月3日・文化の日で祝日となる。
 最新の1か月予報では、11月3日の週は「北・東日本太平洋側と西日本では平年と同様に晴れの日が多い」としているため、今夜とあわせて来月も晴れて月見ができるよう期待したい。

(気象予報士・鈴木悠)

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