神奈川で「BA・5」ワクチン供給へ 「BA・1」在庫はどうする

神奈川県庁

 新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA・5」に対応したワクチンの神奈川県内への供給が今月中旬から始まる。ワクチンが届き次第、各市町村での接種もスタートする見通しだが、すでに接種が始まっているBA・1対応ワクチンの「接種控え」や在庫の廃棄が懸念されている。

 「接種控えはあると思う」

 県の担当者はこう打ち明ける。県が海老名市内に開設した大規模接種会場では、9月30日からBA・1対応ワクチンの接種を開始。1日600人分の枠を設けているが、これまで平均100人程度しか埋まっていない。担当者は「ピーク時に比べると感染状況が落ち着いてきたのに加え、BA・5対応が接種できるようになるのを待っている人もいるのではないか」と指摘する。

 BA・1対応の接種は県内では9月20日から始まった。県によると、今月5日時点の県内での接種実績は約4万9400回。一方、BA・5対応は今月中旬から市町村への配送が始まり、届き次第、接種の開始が見込まれている。

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