車いすと市民ランナー 高原を力走 吉備中央 3年ぶりふれあいロード

一斉にスタートする車いすの選手たち=岡山県吉備中央町

 第34回岡山吉備高原車いすふれあいロードレース大会(大会組織委主催、山陽新聞社共催、岡山陸上競技協会主管)が9日、岡山県吉備中央町の吉備高原都市で行われた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。秋深まる高原を県内外の766人が駆け抜けた。

 ハーフマラソン、10キロ、3キロの3種目に車いす38人、一般728人が出場した。起伏に富んだ難コースを舞台に、車いすの部では昨夏の東京パラリンピックで活躍した日本代表を含む国内トップ級のアスリートらが熱戦を展開。市民ランナーも自己ベストの更新などを目指し、力走した。

 沿道には地元住民やボランティアらが応援に繰り出し、選手を後押しした。大会の発展に尽力された故三笠宮寛仁親王の長女彬子さまもレースを観戦された。

 大会は車いすと一般ランナーが同じコースを走るレースとしては国内の草分け的な存在で、1988年に始まった。

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