秋の岡山県高校野球大会(山陽新聞社後援)最終日は9日、倉敷市のマスカットスタジアムであり、決勝は山陽が4―2で創志学園を下し、1949年の創部以来、秋は初の栄冠をつかんだ。
山陽は2―2の八回、吉永、岡本の連打で1死一、二塁とし、井川が左中間へ決勝の2点二塁打を放った。3位決定戦は学芸館が7―2で倉敷商に快勝し、3年連続6度目の中国大会出場を決めた。
来春のセンバツの選考資料となる中国大会は28日、尾道、三次市で開幕し、岡山からは3年ぶり4度目の山陽と5年連続10度目の創志学園、学芸館が出場。21日に組み合わせが決まる。
▽決勝
創志学園
010001000|2
00000202X|4
山陽
▽二塁打 亀谷、田内、岡本、井川▽暴投 土井
【評】山陽は0―2の六回、田内の左中間二塁打を足場に敵失で1点を返すと、1死二塁から途中出場の岡本が同点二塁打。八回は吉永、岡本が単打でつないだ1死一、二塁で井川が決勝の2点二塁打を放った。投げては先発土井が7回を4安打2失点と好投し、井川が終盤2回を締めた。
創志学園は先発の左腕山口が緩急巧みに試合をつくったが、守備の乱れから主導権を手放した。準決勝まで3戦連続2桁安打の打線もつながりを欠いた。
▽3位決定戦
学芸館
301000210|7
000000002|2
倉敷商
▽三塁打 森下▽二塁打 森下、中村、三宅▽捕逸 津本
【評】学芸館の右腕沖田は変化球を主体に今大会2度目の完投を無四球で飾った。打線は一回、藤原の先制打に加え、竹下と中村の重盗など機動力も生かし3点。七回は森下、中村の2長打で貴重な2点を加えた。
11安打の倉敷商は3併殺が響き、難波、藤本の適時打による九回の2得点のみ。4試合連続で複数失策が出た守りでリズムを崩した。