「メダカの魅力は無限大」…魅せられた男性が念願の専門店 福井県坂井市、仕事の傍ら土日祝日のみ営業

酒井さんがオープンしたメダカ専門店「MEDAKA3」=10月6日、福井県坂井市丸岡町羽崎

 福井県坂井市の自営業の男性が、趣味が高じてメダカ専門店「MEDAKA3(さん)」を10月、坂井市丸岡町羽崎にオープンさせた。飼育・繁殖させた黒や白、オレンジなどさまざまな色の、ひれの形も異なる個性豊かな20種を取りそろえている。自営業の傍ら土日祝日だけ営業。メダカすくいもでき、子どもからマニアまでが楽しめる場所づくりを目指している。

 店主は、近くに住む酒井正次郎さん(48)。1年半前に同市内で販売されている品種改良された「改良メダカ」を見て美しさにほれ込んだ。すぐに自宅敷地内に屋根付きの飼育場を設けた。岐阜や滋賀、大阪、栃木などで改良メダカを仕入れ、十分に水質管理し日光に当てながら育てた。繁殖もさせ数を増やしていった。今月2日、念願の店舗をオープン。体長が2センチ程度に成長した個体を販売している。

 酒井さんによると、全国的にメダカブームが来ているが、県内にはまだ専門店は数少ない。メダカにハマった理由について「体色や模様、ひれの長さ、形が品種ごとに違う。改良を重ねることでよりきれいなメダカになるのが、奥深い」と熱く語り、自身の店から魅力を発信したいという。

 約12平方メートルの店内に、品種ごとに水槽や10リットル容器に入れて陳列。雄雌2匹セットで千円~5千円で販売している。500円でメダカすくいもできる。

 酒井さんは「メダカの魅力は無限大。いろんな種類を知ってもらい、より多くの人に興味を持ってほしい」とアピールする。

 店は国道8号羽崎交差点から東に入ってすぐののぼり旗が目印。営業時間は午前10時~午後5時。

 23日は、店を休み福井市の道の駅「一乗谷あさくら水の駅」で開かれる「越前めだか祭り」で販売をする。

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