ヤンキース・チャップマン 練習欠席で地区シリーズのロースター外に

かつてメジャー最高の剛腕として鳴らしたアロルディス・チャップマンはヤンキースの一員としての最後の1球をすでに投げ終えたのかもしれない。日本時間10月10日、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはチャップマンが地区シリーズのロースターから外れることを明言。同8日に行われた参加必須のチーム練習を欠席したことに対する処分だという。「1年のこの時期には全力で戦う必要がある。(チャップマンが練習を欠席したのは)とても残念だ」とキャッシュマンGMは語った。

ヤンキースは日本時間10月6日にレギュラーシーズンの戦いを終え、翌日はオフが設けられていた。チャップマンは同8日のチーム練習までにニューヨークに戻ることを条件に、自宅のあるマイアミ地域へ行くことを許可されたが、ニューヨークに戻らずマイアミに滞在。チーム練習に合流して実戦形式の打撃練習に登板する予定だったチャップマンだが、アーロン・ブーン監督によると、練習を欠席したことについて「受け入れられる言い訳はなかった」という。

キャッシュマンGMによると、チャップマンには罰金が科されたようだ(金額は非公開)。また、ブーン監督はチャップマンに対して「地区シリーズのあいだは家にいろ」とロースターから外れることを通達したという。キャッシュマンGMは「ロースター入りするために必死に戦っている選手たちがいる。まだロースターが決まっていないにもかかわらず、彼は練習を欠席することを選択したんだ。自分がGMに就任してから参加必須のチーム練習をサボった例は思いつかないよ」と困惑気味に話した。

リーグ優勝決定シリーズ以降にチャップマンがロースターに登録される可能性が完全に消滅したわけではない。とはいえ、キャッシュマンGMは「あらゆることを考慮すれば、彼がロースターから外れるのは驚くようなことではない」と話しており、今回の「練習欠席事件」も含めると、ヤンキースが勝ち進んだとしてもチャップマンがロースターに復帰する可能性は低いのではないだろうか。「今いるメンバーで戦っていく」とキャッシュマンGM。クレイ・ホームズ、スコット・エフロス、ジョナサン・ロアイシガ、ルー・トリビーノらがブルペンの中心となりそうだ。

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