すし種の食材に感謝 横浜で「すし塚供養祭」 神奈川で唯一の塚

金刀比羅大鷲神社で開かれた「すし塚供養祭」=横浜市南区

 すし種になる魚介類をはじめとした食材への感謝を表す「すし塚供養祭」が4日、金刀比羅大鷲(ことひらおおとり)神社(横浜市南区)で開かれた。県鮨商生活衛生同業組合(田邊好光理事長)の主催で、組合員ら関係者約30人が参列した。

 1980年、同神社境内に建立されたすし塚は神奈川県内では唯一で、全国でも他に東京都内に1カ所あるだけという。供養祭は今年で41回目。参列者は玉串奉納などを行い、食材を供養した。

 あいさつした田辺理事長は「ピーク時には全国で約2万軒あったすし店も、現在は新型コロナウイルス禍もあり約4千軒に減少した。日本の食文化を継承するとともに、料理材料に対して感謝の心をもって業界の発展に尽くしたい」と述べた。

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