ロシア、測位衛星「GLONASS-K」を新たに打ち上げ

【▲ GLONASS-Kを搭載したソユーズ2.1bロケットの打ち上げ(Credit: Roscosmos)】

ロシアは日本時間2022年10月10日、「ソユーズ2.1b」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた「GLONASS-K」は予定されていた軌道へ無事投入されたことを、ロスコスモスやロシアの宇宙ニュースメディアが伝えています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■ソユーズ2.1b/フレガート(GLONASS-K1 No.17)

打ち上げ日時:日本時間2022年10月10日11時52分【成功】
発射場:プレセツク宇宙基地(ロシア)
ペイロード:GLONASS-K1 No.17(Global Navigation Satellite System)

GLONASS(グロナス)はロシアの衛星測位システム(※)です。第3世代となるGLONASS-Kは、2011年より打ち上げが実施されており、今回で5機目の軌道投入となります。ロシアは第2世代のGLONASS-Mを、低質量で運用設計を10年に伸ばしたGLONASS-Kシリーズに置き換えるミッションを進めています。なお、GLONASS-K1 No.17はもともと2021年末までに打ち上げられる予定だったものの、他の衛星の状態との兼ね合いで計画に遅れが生じていたことを、ロシアの宇宙メディア「RussianSpaceWeb.com」が報じています。

※グローバルナビゲーションサテライトシステム(GNSS)は、アメリカの「GPS」、欧州の「Galileo」、中国の「北斗(BeiDou)」、日本の「みちびき」など、各国が打ち上げています。スマートフォンのアプリで対応している各衛星測位システムの信号を確認することが可能です。

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文/sorae編集部 速報班

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