原爆投下後に降った「黒い雨」の被害者による被爆者手帳の集団申請から1年がたちました。
被害者らは手帳の交付にはまだ壁があると訴えています。
「黒い雨」をめぐる裁判では去年7月、原告全員を被爆者と認める控訴審判決が確定し政府が原告以外も救済する方針を示したため、1年前約200人が被爆者手帳の交付を求め広島市に申請しました。
これまでに申請した人は約3千500人にのぼりますが手帳が交付されたのはおよそ半数です。
定められた11種類の疾病を発症していないことなどを理由に認定されない例があり、支援団体は要件の改定を求めています。
原爆「黒い雨」被害者を支援する会 高東 征二事務局長「行政が本当に(被爆者手帳を)もらいたい人を取り残しているのではないか」
支援団体は今月16日、相談会を開く予定です。