フィギュア三宅さん、五輪へ決意 国際大会前に古里矢掛訪れる 

三宅星南さん

 「4年後の冬季五輪に向け重要な1年になる。着実に結果を残していきたい」。21日(現地時間)から始まるフィギュアスケートの国際大会「グランプリシリーズ2022 第1戦アメリカ大会」男子シングルでの出場を前に、三宅星南(せな)さん(20)=関西大3年=が出身地の岡山県矢掛町役場を訪れ、決意を新たにした。

 昨シーズンは、トップ選手がしのぎを削るシニアクラスに転向し「全日本選手権」(2021年12月)は自己ベストを更新して6位入賞。日本代表として初出場した国際3大大会「四大陸選手権」(22年1月)では4位と躍進した。

 身長175センチ。フィギュア選手はジャンプの安定性などで「高身長は不利」と言われており、ここ数年は思い描く通りの演技ができず悩む日々だった。だが、地道な筋力トレーニングが実を結び、4回転ジャンプはサルコーに続きトーループも武器となりつつある。

 急成長しマスメディアでも取り上げられることが多くなり、注目も集まったシニア1年目の昨シーズン。「やっと結果がついてきてスタート位置に立てた」と表情を引き締める。

 米国での試合は初めて。トップ選手は、どんな環境にも対応し成績を残しているといい、「時差や食事の違いなど多くの経験をものにして、今後につなげたい」と4年後を見据えている。

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