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秋篠宮家の次女佳子(かこ)さまは11日、「いちご一会とちぎ国体」の総合閉会式に出席し、天皇杯・皇后杯を東京都の代表選手に授与された。10日に来県し、那須塩原市で馬術競技を観戦したほか、那須烏山市の「山あげ会館」などを視察した。
11日午前9時半ごろ、鮮やかな赤色のワンピース姿の佳子さまは、総合閉会式会場のカンセキスタジアムとちぎに到着し、福田富一(ふくだとみかず)知事らが出迎えた。佳子さまは入場する選手団に拍手を送った。
閉会式後は国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の野外劇「烏山の山あげ行事」を紹介する山あげ会館(那須烏山市金井2丁目)を視察した。
案内した同市観光協会の島崎健一(しまざきけんいち)会長(53)は「(山あげ行事の)歴史や実際の準備などに大変興味を持っていただいた」と満足そうに話した。
佳子さまの帰り際、同会館前の沿道には約100メートルに150人ほどの人だかりができた。佳子さまは反対側の歩道を人だかりに沿って歩いて往復し、全員に手を振って声援に応えた。
10日午前は那須塩原市接骨木(にわとこ)の地方競馬教養センターで、馬術の成年男子の六段障害飛越競技を観戦した。同日午後は、宇都宮市大谷町の大谷石採石場廃坑に貯留する冷水を活用した「半地下式農業ハウス」を視察。運営会社によると、ハウス内でイチゴ「なつおとめ」を食する場面もあったという。
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