11月1日に発表されるカタールワールドカップに向けた日本代表メンバー26名。今回もどんな“サプライズ”があるのか注目される。
2010年の南アフリカ大会では、当時アルビレックス新潟に所属していたFW矢野貴章の招集が大きな話題となった。
リーグ戦では無得点だったものの、岡田武史監督が23名のメンバーに抜擢。チームは大会直前にスタイルの大転換を行い、2大会ぶりのベスト16進出を果たした。
そこでQolyは、8月に「キャプテン翼」ばりの超オーバーヘッド弾を決めるなど、栃木SCで今季チーム最多の7ゴールを記録しているストライカーを直撃!
インタビュー前編となる今回は、栃木SCや日本代表、ワールドカップの話などを中心に聞いた。記事ではその一部を紹介する。
(取材日:2022年9月)
――(前略)先日の日本代表のアメリカ戦、前田大然選手がすごくいい役割というか重要な仕事をしていました。矢野選手はアルビレックス新潟でJ2を戦っていた2018年、松本山雅FC戦で前田大然選手と対戦したことがあるかと思うのですが、その頃の印象はどうでした?
やっぱり足が速い選手というのには変わりないです。途中から出てきたりして、みんなが疲れてきた時にあれだけ速い選手が出てきたらすごく嫌だなという印象はあります。
まあでも、そこでやっていた選手が今はもう日本代表というか世界で戦っているので、そういう意味では本当にすごいですし、夢のある話だなと思います。
――最近、日本代表のFWには「スピード型」の選手が多いです。そのあたり、矢野選手はどう見ていますか?
それは今のサッカーや日本代表のスタイル、あるいはそういう選手が今海外にいて活躍しているという現状の中で、彼らが選ばれるのは当然なのかなと思います。
ただ、先日のブラジル戦(※0-1で敗戦)などを見ても、速さだけでは通用しない部分があるとも感じています。あのような相手からどうやって点を取るのかとなった時、ボールを前線で収めないと前へなかなか運んでいけません。
そういった意味ではやっぱり「大型の選手」が絶対に必要だよなと僕は見ていました。
――そういうタイプで、今注目している日本人選手はいますか?
北海道コンサドーレ札幌の中島大嘉選手ですね。体が大きいだけではなくてスピードもありますし、すごくワクワクさせてくれるようなプレーをします。彼のような選手がもっと出てきてほしいです。
ああいった選手が例えばFWにいて、世界のトップのDFとどう戦っていくかは、日本がさらに強くなるためには大事なことかなと思います。
動画では他にも、2020年の栃木SC加入の経緯や、あのオーバーヘッド弾の解説、38歳となった今も活躍できている理由、さらには現在の日本代表や2010年ワールドカップの“サプライズ選出”など、たっぷり聞いているのでそちらもぜひ!
なお、フライブルクでの海外挑戦やサイドバックへのコンバートなどについて聞いたインタビュー後編の動画は、10月13日にYouTubeの「Qoly公式Ch.」にて配信予定なのでこちらもお楽しみに。
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