不正軽油防止へ燃料抜き取り調査 岡山市で県、ディーゼル車対象

タンクからスポイトで燃料を抜き取る岡山県職員

 岡山県は12日、安価な重油などを混ぜた不正軽油の使用による脱税を防ごうと、ディーゼル車を対象にした燃料の抜き取り調査を岡山市中区藤崎の県道岡山玉野線で行った。

 全国一斉調査の一環で、県備前県民局の職員が岡山中央署員とともに通行中の大型トラックなどを誘導し、燃料タンクから50ミリリットルずつスポイトで採取した。ドライバーからは直近の給油日や場所を聞き取った。

 不正軽油と知りながら運搬、保管、購入すると懲役や罰金が科せられることを説明するチラシも手渡した。1時間半で21台を調べ、後日成分を分析する。今後、ほかの場所でも調査を予定している。

 軽油には1リットル当たり32.1円の軽油引取税(都道府県税)が課されている。県によると、2021年度は12カ所で計81台を調べ、うち1台で不正の疑いがあったという。

© 株式会社山陽新聞社