駅トイレ「臭い」「汚い」? 横浜市営地下鉄は大きく改善 「トイレ診断」で「無臭」83%

市営地下鉄の駅トイレの環境改善へ向け、空気を袋に採取して臭気強度を調べたり、換気能力を測定したりしている(横浜市提供)

 駅のトイレといえば、臭くて汚い-。そんなイメージを覆すかのように、横浜市営地下鉄の駅トイレの環境改善が進んでいるのにお気づきだろうか。市に寄せられる苦情が減っているだけでなく、臭気や汚れ具合を判定する「トイレ診断」の結果からも裏付けられている。

 市交通局は2018年度から、全40駅の構内トイレを対象に「トイレ診断」を実施。18年度に「無臭」と診断されたトイレの割合は15%だったが、21年度には83%に増加。汚れでも「快適に感じるレベル」「通常使用で気付きにくいレベル」と判定された割合は18年度は22%だったが、翌年度から100%が続いている。

 「トイレで駅全体の印象が大きく変わる」と担当者。トイレに着目するきっかけは「臭い」「汚い」という利用者の声だった。とはいえ、設備そのものをすぐに替えられるわけではない。そこで18年度に「細かいパーツを取り外して蓄積汚れを全部除去した」(担当者)という。

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