スイトン題材の詐欺防止標語募る 真庭署企画、地域の小中高生対象

特殊詐欺防止の標語を募集するポスター

 悪巧み、すべてスイトンがお見通し―。真庭署などは特殊詐欺被害防止のため、真庭市蒜山地域に伝わる妖怪・スイトンを題材にした防犯大喜利コンテストを初めて開く。市や新庄村に在住、通学中の小中高生を対象にアイデアを凝らした標語を募集している。

 スイトンは人の考えていることが分かり、悪事を働く人を食べてしまうとされる妖怪。その“能力”が特殊詐欺防止にぴったりだとして、啓発に一役買ってもらうことにした。

 募るのは、スイトンの名前や能力をうまく使った標語。応募用紙は市村内の学校を通じて配布するほか、署でも受け取れる。通学する学校や署に持参し、20日までに申し込む。11月に優秀賞を5作程度選定。受賞者には図書カード3千円分を贈り、作品は卓上のぼり旗やポスターにして金融機関などに配る。

 同署生活安全課の柴田尚行課長は「子どもたちが考えた言葉は、地元の人の目に留まりやすいはず。家庭でも話題にしてもらい、特殊詐欺撲滅につなげたい」と話している。問い合わせは同署(0867―44―6110)。

 真庭署によると管内では本年度、特殊詐欺の被害届は出ていないものの、架空料金請求や還付金詐欺に関する相談は寄せられている。

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