国際バスケットボール連盟(FIBA)のインゴ・ヴァイス財務担当理事が10日、2024年秋の完成を目指す長崎市の「長崎スタジアムシティ」の建設現場を視察した。国際機関の関係者が訪れるのは初めてで、ヴァイス氏は「ビジネス、スポーツ、経済が共生している。成功する要素しかない」と期待を述べた。
通販大手、ジャパネットホールディングス(佐世保市)が手がける民間主導の地域創生事業。今年6月に起工式が行われ、現在は基礎工事を進めている。完成後はプロバスケットボールB2リーグに昇格した長崎ヴェルカの本拠地になる。
FIBAは毎年Bリーグを視察している。ヴァイス氏は映像でプロジェクトの概要の説明を受けた後、アリーナのセンターサークル予定地に立って完成後の屋上から見る風景を想像し、無事故で工事を終えられるようにと関係者をねぎらった。
同行した長崎ヴェルカの岩下英樹社長は「(基準を満たした上で)国際大会予選やアジア大会などを開催したい。FIBAや日本バスケットボール協会と連携を図る」と語った。視察に先立ち、ヴァイス氏は8日、長崎ヴェルカのホーム開幕戦を見学。「試合、観客の情熱が素晴らしかった」と感想を話した。
長崎スタジアムシティ建設 FIBAのヴァイス氏が視察「成功する要素しかない」
- Published
- 2022/10/13 11:30 (JST)
- Updated
- 2022/10/14 12:39 (JST)
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