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佐世保署(荒木秀署長)は、ニセ電話詐欺の被害を防いだとして、長崎県佐世保市島瀬町の「十八親和銀行佐世保本店営業部」に勤める森岡春江さん(46)と平井晶子さん(38)に感謝状を贈った。被害から救ったのは、来店した女性にかけた「いらっしゃいませ」のひと言だった。
同署によると8月29日午前9時ごろ、市内の70代女性が来店。ロビースタッフの平井さんは「(女性が)ちらっとこちらを見たので『いらっしゃいませ』と声をかけて近寄った」と振り返る。女性は「身に覚えがない携帯ゲームなどの未納料金として、約10万円を請求された」などと話したという。詐欺を疑い、上司の森岡さんに報告。女性に詐欺の可能性があると説明して引き留め、近隣の同署京町交番に通報した。
女性は携帯に届いたショートメールにあった番号に電話し、電話会社を名乗る男から指示されたという。感謝状を受け取った平井さんは、男が女性に口外しないよう伝えていたと聞き「おかしいと思った」。森岡さんは来店客に向け「一人で悩まず、遠慮なく声をかけてほしい」と語った。