全国旅行支援３日目　広島でも問い合わせ殺到　すでに終了…でも予約はできる？

全国旅行支援がスタートして3日目。広島でも旅行会社や宿泊施設は対応に追われているようです。お得に旅行に行きたい…、でも本当に予約できるの？現状を取材しました。

藤森憲也記者
「全国のうまいものが集まった広島市の福屋八丁堀店の会場です。コロナ禍で観光が冷え込む中、名店の地元では、どんな状況だったのでしょうか」

富山湾でしか取れない白えびの専門店では…

白えび屋（富山）柳澤剛志さん
「お店を閉めた時期もあり、つらい時期もあった。（全国旅行支援は）非常に期待している。たくさん食べに来てほしい」

熊本の銘菓を販売するこちらは…

福田屋（熊本）迎田秀知部長
「本当に苦しい３年間で、製造もできないような状況になった。コロナ禍から戻ったときに熊本に来ていただけるような活動をずっと行っていた。熊本にお越しの際は、ぜひ熊本で採れたクリの御菓子を食べて頂きたい」

11日からスタートした全国旅行支援ですが、出足が早く、旅行代理店には予約が殺到しているようです。

小林康秀キャスター
「JTBのホームページで全国旅行支援が使えるか見てみます。秋なので京都の紅葉を見てみたいと…。例えば1人で行くとしましょう。あっ！配布終了ですね」

こちらのホームページでは、全国の状況が検索できますが、配布を終了している地域が数多く見られました。

グランドプリンスホテル広島です。全国旅行支援割の宿泊プランを２つ用意しました。

グランドプリンスホテル広島松平邦夫チーフマーケティングマネジャー
「たいへん多くのお客さまに問い合わせいただき、当ホテルの専用プランはまもなく完売の予定です」

既存の予約については、専用プランに予約の変更をお願いしたということです。

グランドプリンスホテル広島松平邦夫チーフマーケティングマネジャー
「徐々に回復傾向にあるので、支援割をきっかけにコロナ禍前の状況に戻ってくれれば」

水際対策の緩和も合わせて期待が高まっているということです。地元の旅行会社も全国旅行支援割の旅行プランを立ち上げています。

たびまちゲート広島佐々木伸二社長
「各都道府県に申請や承認など、現場はたいへん混乱している中でスタートしているのが現状」

13日は、新聞広告の掲載もあって、午前中から問い合わせの対応に追われたということです。

たびまちゲート広島佐々木伸二社長
「随時、販売できるコースから発表している状況で、午前中においては通常の5倍の申し込みをいただいています」

今後については…

たびまちゲート広島佐々木伸二社長
「全国旅行支援割は現時点、12月20日までの期間限定で、各都道府県の助成枠や各旅行会社の宿泊枠があるので、とにかく早めに申し込みいただいた方が賢明だと思います」

― この全国旅行支援について詳しく見ていきます。まず、この制度をどういう方法で適用しているかといいますと、大きく2つあります。

▽これまでに入っている旅行の予約にこの制度を適用する方法。そして、▽この制度を利用して新たに専用プランを作る方法があります。

すでに入っている予約に全国旅行支援を適用したところでは、予算を使い切ってしまったという例も全国では出ています。

一方、新たに専用プランを作っているところでは、利用開始の11日に間に合わなかったところもあります。

そうした状況から、広島県の事務局では、「準備ができ次第、予約が開始されるが、詳しくは各宿泊施設旅行会社へ問い合わせてほしい」と呼びかけています。

全国旅行支援割の期間は12月20日までで、国は、事業の進捗状況を踏まえて予算の追加配分も検討するとしています。