クイーンが8年ぶりの新曲を公開。メンバーのコメントを掲載

この夏、フレディ・マーキュリーが歌うクイーンの発掘音源のリリースが検討されているという情報をブライアン・メイとロジャー・テイラーが初めてリークし、メディアを騒然とさせた。

その“失われていた”楽曲「Face It Alone」が、2022年10月13日、シングルとして全世界同時リリースされた。

<YouTube: Queen - Face it Alone>

この曲の存在が初めて明らかとなったのは、今年6月に英国の故エリザベス女王在位70周年を祝った〈ロイヤル・ジュビリー・コンサート〉で、アダム・ランバートと共にオープニングの大役を果たしたブライアンとロジャーが、BBCラジオのインタビューに応えた際のことだ。このトラックについて、ロジャーは「僕らが少し忘れてかけていた、フレディの珠玉の小品」と表現。また、ブライアンは 「美しい、胸を打つ曲」と語っている。

この「Face It Alone」は、クイーンにとって13作目、フレディ・マーキュリーの生前の最後から2番目となるアルバム『The Miracle』のデラックス盤(11月18日発売)の先行シングルとしてリリースが決定。この再発アルバムの豪華8枚組ボックス・セット『The Miracle Collector’s Edition』は、現在予約受付中だ。

この特大ボックスには、更に6曲の未発表曲を含む計1時間以上の未発表音源を収録した『The Miracle Sessions』をセット。この音源には、ロンドンとモントルーでのスタジオ内で交わされるメンバー同士のざっくばらんな会話のやりとりも収録されており、4人の創作過程や、再び一緒に作品に取り組むようになった嬉しさ、内輪の冗談、軽口を叩く様子がこれまでにない程に窺え、ファンの興味を掻き立ててくれる。

「驚くべき、本当の発見だよ」

元々「Face It Alone」は、1988年に行われた歴史的に重要なセッションで録音した音源で、この実り多い期間にバンドは約30曲をレコーディング。その多くは今日まで一度も日の目を浴びずにいたが、最終的にアルバム収録には至らなかった他の候補曲群と共に保管されていた。バンドのプロダクション及びアーカイブ・チームが、今回『The Miracle』のボックス・セットをリイシューするに当たり、当時のセッション音源を再調査していた際、同曲が発掘されたのである。ロジャー・テイラーはこう語る。

「この曲のことは、僕らも少し忘れかけていたんだ。なのに見つかったのは、こんな珠玉の小品だったわけさ。驚くべき、本当の発見だよ。すごく情熱的な曲なんだ」

フレディ・マーキュリーを擁する新曲としては、同シングルは8年以上ぶりのリリースとなる。2014年のベスト・アルバム『Queen Forever』には、「Let Me in Your Heart Again」「Love Kills」「There Must Be More to Life Than This(生命の証)」といった、フレディ参加の未発表曲3曲が収録されていた。

今回再発見されたこの曲について、ブライアン・メイはこう語っている。

「僕らのチームがこのトラックを見つけてくれて嬉しいよ。あれから長い歳月が流れたけれど、ここでこうしてまた僕ら4人全員で……そう、ディーシーもいて……今日の今日まで完全には仕上がらなかった素晴らしい曲のアイデアを、僕ら4人全員がスタジオで取り組んでいる様子を聴けるなんて実に素晴らしいね……今回やっと完成したよ!」

Written By uDiscover Team

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