小田原で3年ぶり「一夜城まつり」 忍者劇やトークショー

一夜城まつり(過去の開催から)

 豊臣秀吉の小田原攻めの拠点となった国指定史跡「石垣山一夜城」(神奈川県小田原市早川)を舞台にした「一夜城まつり」が16日、同所で開かれる。新型コロナウイルスの影響から3年ぶりの開催となる。

 一夜城は1590年、豊臣勢約15万人の大軍が小田原城を包囲し、その本陣として築かれた総石垣の城。実際には一夜ではなく約80日かけて築城され、秀吉は千利休らも呼んで茶会も開いたという。

 まつりは二の丸(馬屋曲輪)に特設ステージを設置。風魔忍者の育成講座を受けた忍者の“卵”たちによる寸劇や「北條手作り甲冑隊」による殺陣が披露されるほか、歴史好きのタレント長谷川ヨシテルさんによるトークショーも。また、地元の早川商工振興会による出店やお土産抽選会も行われる。

 主催の市観光協会は「普段は注目を浴びることも少ない一夜城の歴史的価値を知ってもらう機会になれば」と意気込んでいる。

 午前10時から午後3時まで。JR早川駅から無料シャトルバスも運行する。問い合わせは同協会電話0465(20)4192。

© 株式会社神奈川新聞社