【詳報】現場にブレーキ痕か バス会社を過失運転致死容疑で捜索 36人死傷観光バス横転事故ー静岡県警

10月13日、静岡県小山町の県道で観光バスが横転し、1人が死亡、35人が重軽傷を負った事故で、警察は10月14日、埼玉県内のバス会社の家宅捜索を行いました。

この事故は、10月13日正午頃、静岡県小山町の県道「ふじあざみライン」で大型観光バスが横転し、乗客乗員36人のうち女性1人が死亡、35人が重軽傷を負いました。

警察によりますと、死亡した埼玉県入間市の無職の女性(74)は、右側を下に横転したバスの右側の席に座っていて、右腕の損傷による出血が多かったことなどが死因とみられるということです。

警察は、バスを運転していた男(26)を現行犯逮捕。これを受け、埼玉県飯能市にある「美杉観光バス」の本社と営業所を過失運転致死容疑で家宅捜索し、運転していた男の健康状態やこれまでに行った研修を確認できる資料の押収を目的としています。

<滝澤悠希アナウンサー>

「小山町須走の上空です。ブレーキ痕の辺りでしょうか、警察が道路に白くしるしをつけながら、事故現場付近を調べています」

また、事故現場では3Dカメラを使って道路の形状やブレーキ痕などを確認。警察によりますと、現場の県道で事故車両によるものとみられるブレーキ痕が残っていたということです。

逮捕された運転手は添乗員に対し、「ブレーキが利かなくなった」と話していて、ブレーキの使い過ぎにより利きが著しく悪くなる「フェード現象」がおきた可能性も視野に捜査を進めています。

現場にブレーキ痕か バス会社を過失運転致死容疑で捜索

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