<始動 長崎県議選> 大村市区(定数3) 現職が着々と準備

 前回5人が争う激戦となった大村市区。今のところ、現職3人以外に表立った動きは見られないが、水面下では出馬を模索する動きもあり、現職は「大村で無投票は考えにくい」と選挙戦の準備を着々と進めている。
 5選を目指す自民の松本洋介は「消防団活動などを通じ、この4年間で地域の声を細かく聞いてきた」と自負。市長だった亡父から受け継いだ“松本党”と呼ばれる強固な後援会に支えられる。新たな住宅地など「1万軒」を回る予定で、さらなる支持拡大を図る。
 前回、市議から転身した自民の北村貴寿は、朝のつじ立ちをはじめ交流サイトで積極的に情報発信。「(現職の中で)自分が一番弱い。新型コロナ禍などで活動が制限された分、こまめに回るしかない」と危機感をにじませ、浮動票の取り込みに躍起となっている。
 無所属の小林克敏は「今回が最後の戦い」と位置付け、8期目を狙う。自民時代から培ってきた経験や人脈を強みに「県政と市政のパイプ役として、まだ大村のために仕事ができる」と強調。「常在戦場」と後援会も既に動き出し、臨戦態勢を整えている。=文中敬称略=

◎立候補予定者

松本 洋介 46 自現(4)
北村 貴寿 49 自現(1)
小林 克敏 77 無現(7)

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