今年度の広島県内の上半期倒産件数は、過去10年間で最も少なくなりました。一方で負債総額は、4年ぶりに200億円を上回りました。
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民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、4月から9月までの県内の倒産件数は、52件でした。同じ時期としては過去10年間で最少です。
一方で負債総額は、4年ぶりに200億円を上回りました。「フタバ図書」などを運営していたSH東雲堂の負債がおよそ193億円を占めたということです。
そのほか19業種別でみると、「建設」が最多の13件で次いで「サービス」(12件)、「小売り」(8件)と続いています。新型コロナウイルス関連の倒産は25件でした。
帝国データバンクは、「業績の回復が見込める企業がある一方、厳しい収益環境の中で廃業などを選択するケースの増加が予想される」としています。