農業承継マッチング 宮崎市、市内企業と連携

農業分野の第三者承継支援で宮崎市と業務提携契約を結んだ「ライトライト」の齋藤隆太社長(中央)ら

 農業分野での第三者承継を後押ししようと、宮崎市は、同市の企業「ライトライト」(齋藤隆太社長)と連携し、事業承継マッチングサイトを開設した。後継ぎがいない農家と就農希望者をつなぎ、農家の担い手不足や高齢化といった課題の解決につなげる。
 同社が運営する事業承継マッチングサイト「relay(リレイ)」内に、13日から同市のページを開設。事業承継を検討する農家に取材した記事を公開し、市やJA、県中部農林振興局などとも連携して、譲り受けたい人とのマッチングをサポートする。現在、同市内のイチゴ農家とトマト農家の2件を紹介している。
 13日は宮崎市役所で業務提携調印式があり、齋藤社長や清山知憲市長らが出席。齋藤社長は「農業分野では守ってきた土地に対する思いが強く、第三者に譲る心理的ハードルが高い傾向にある。地元企業の機動力を生かし、全国の先例として1件でも多くマッチングを成功させたい」。清山市長は「従来にない形での担い手確保につながると期待したい」と話した。

© 株式会社宮崎日日新聞社