パリ・サンジェルマン、その歴史を彩った「最高の11名」

今週末にマルセイユとのフランス・ダービー「ル・クラスィク」を控えるパリ・サンジェルマン。

今回は『Sportmob』から「パリ・サンジェルマンの歴史上最高のイレブン」をご紹介する。

GK:ベルナール・ラマ

偉大なパリ・サンジェルマンのGKといえば、ジョエル・バツーかベルナール・ラマで間違いない。今回はわずかな差で後者を選択した。

1992年に加入した際にはすでにベテランとなっていたが、バツーに変わって守護神のポジションを確保し、多くのスター選手を最後方から支えた。初年度にクプ・ドゥ・フランスを制覇し、次年度にはリーグ優勝を果たしている。

左SB:マクスウェル

パリ・サンジェルマンのサイドバックと言えばブラジル人の印象が強いが、その中でも左ならマクスウェルが一番だろう。クルゼイロ、アヤックス、インテル、バルセロナを経て晩年にフランスへやってきた。

ズラタン・イブラヒモヴィッチの親友でもある彼は2012年にパリへやってきて、その優雅なボール扱いと落ち着きで攻守に大きく貢献。5年半で3回のベストイレブンに選出された。現在はパリ・サンジェルマンのアシスタントディレクター。

右SB:マルキーニョス

様々なポジションをこなしたマルキーニョスは、おそらくどこでもベストイレブンに選出できる選手だろう。今回は右サイドバックに入れることにした。

スイーパーやボランチなどでも遜色ないプレーを見せる彼は、2012年にプロデビューし、ローマからPSGへと移籍。それから急速に成長を見せ、現在はキャプテンを務める中心選手に。まだ28歳だとは信じられない実績を備えている。

CB:チアゴ・シウヴァ

パリ・サンジェルマンの歴史上最高の選手といってもいいくらいの選手だ。チアゴ・シウヴァはズラタン・イブラヒモヴィッチとともにACミランから加入し、それからキャプテンとして7回のリーグ優勝を導いた。

その圧倒的なディフェンス能力とボール扱いの安定性は、パリ・サンジェルマンの大きな成功に欠かせないピースだった。315試合に出場し、数多くのトロフィーをその手で掲げた。30代後半になって退団してからもチェルシーで活躍を見せている鉄人。

CB:ジャン=マルク・ピロルジュ

パリ・サンジェルマンで14年間プレーし続けた伝説的な選手。435試合に出場し、80年代のクラブの成功を導いた存在だ。相手の動きをよく読み、タックルとインターセプトのタイミングをほぼ完璧に合わせることができた。

フランス屈指のタックラーであった彼は1985-86シーズンにクラブ史上初のリーグ優勝を経験。そのキャリアで17ゴール20アシストと攻撃面でも貢献している。

MF:マルコ・ヴェッラッティ

チアゴ・シウヴァと並んで、フランスリーグの歴史上最も輝かしい選手の一人だ。イタリアの「マエストロ」は、2012年にイタリア2部のペスカーラからパリ・サンジェルマンへとやってきた。

レジスタとして試合を詳細に読み、計り知れない技術力と巧みなタッチ、時には危険にも思えるような繊細なキープで、現代最強のプレーメーカーとなった。

MF:ライー

90年代にパリ・サンジェルマンで活躍したブラジル人MF。あの伝説の選手ソクラテスの弟に当たる彼は、サンパウロから1993年にフランスへとやってきて、5年間見事なプレーを見せた。

ルイス・フェルナンデス監督が率いるパリ・サンジェルマンの攻撃と守備をつなぐプレーメーカーであり、ビッグゲームで力を発揮できる強靭なメンタリティを持っていた。5シーズン全てで2桁得点を決め、74ゴール30アシストを記録している。

MF:サフェト・スシッチ

パリ・サンジェルマンの歴史で初めてのリーグ優勝を導いた選手の一人だ。それだけでなく、クラブでの通算アシスト数は103を数え、史上最高のアシストプロバイダーでもあった。

ユーゴスラヴィアの代表でもプレーした彼は1982年にパリ・サンジェルマンへと加入し、最初のシーズンでクプ・ドゥ・ラ・リーグの優勝に貢献。準決勝と決勝だけで4ゴールを決めるという勝負強さを見せている。通算成績は344試合で85ゴール103アシストだった。

FW:ジョージ・ウェア

現在母国のリベリアで大統領を務めているジョージ・ウェア。モナコで成功を収めたあとで1992年にパリ・サンジェルマンへと加入した。所属期間は短かったものの、偉大なチームの偉大なFWであった。

このときのウェアのプレーを見たティエリ・アンリが参考にしたとも言われる「リベリアの怪人」は、強靭なフィジカルを生かした突進力とシュート力で多くのゴールを演出。138試合で55ゴールを決めた。

FW:エディンソン・カバーニ

このウルグアイ代表FWはゴール前で信じられないほど良かった。そしてサイドラインでのプレーも信じられないほどにこなしていた。パリ・サンジェルマンでのキャリアはズラタン・イブラヒモヴィッチのおかげでウイングになってしまったが、所属した7シーズンで6回の優勝に貢献した。

その中で2016~2018年で2回の得点王に輝き、2016-17シーズンには公式戦50試合で49ゴールというとんでもない数字を残している。通算では301試合で200ゴールを決めた。

FW:ズラタン・イブラヒモヴィッチ

2011年にカタールがパリ・サンジェルマンを買収したことはクラブにとって大きなターニングポイントだったが、それがピッチに表現されたのは次年度、イブラヒモヴィッチがミランから買われたときだろう。

2012年に31歳でフランスへとやってきた彼は、パリ・サンジェルマンであらゆるものを勝ち取った。初年度から30ゴールを決め、4シーズンで180試合に出場、156ゴール53アシストという素晴らしい記録を残している。

【写真】忘れないで!「PSG、カタール以前のベストイレブン」

なおしばらく前のデータであるため、キリアン・エムバペやネイマールなどはまだベストイレブンに入っていないようだ。

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