今年5月に亡くなった日本を代表する建築家、池田武邦氏をしのぶ会が15日、長崎県佐世保市東山町の東山海軍墓地であった。
池田氏は太平洋戦争時、戦艦「大和」とともに沖縄へ向かった軽巡洋艦「矢(や)矧(はぎ)」に乗船。撃沈されたが生還した。建築家としては佐世保市のハウステンボスを設計するなど活躍した。
海上自衛隊佐世保OB会の主催。約20人が参列した。黙とうの後、献花し、交流に思いを巡らせた。
同OB会の大保博栄理事は、父が矢矧に乗船しており、同艦のたどった運命を詳しく知ろうと池田氏を訪ねた縁があり、池田氏は戦争の悲惨さを口にしていたという。大保理事は「誰に対しても分け隔てなく接し、人を大事にする方でした」と人柄を振り返った。
「人を大事にする方」建築家 池田武邦氏 佐世保でしのぶ会
- Published
- 2022/10/16 11:47 (JST)
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