【全文公開】カープ 新井貴浩 新監督が就任会見直後のテレビ生出演で語ったこと 10の質問にどう答えた?

カープの新井貴浩 新監督は12日午後1時から行われた就任会見の直後、午後4時過ぎからRCCテレビ「イマナマ!」に出演しました。

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放送を見ることができなかったファンの皆さまに、以下、スタジオでのやりとりをお届けします。映像はありませんが、ぜひ、当日の「生放送の雰囲気」を感じていただければと思います。

青山 高治アナウンサー(以下、青山)
「改めてご紹介します。きょうのスペシャルゲストは、広島東洋カープ・新井貴浩新監督です!」

スタジオ
「よろしくお願いします!!(拍手)」

青山
「もう新井監督とお呼びしていいんですよね?」

新井 貴浩新監督(以下、新井新監督)
「いや、”新井さん”でお願いします(笑)ちょっともう…むずがゆいので(笑)」

青山
「たしかに、新井さんといえば、新井”さん”まで含んでひとつのフレーズになっているという感じが、広島県民だからありますけど。監督よりやっぱり『新井さん』がいい?」

新井新監督
「新井さんの方がいいですね、選手からも。先程までマツダスタジアムにいて、選手から『監督!(笑)』と呼ばれて、何人かには「それやめろ(笑)」と言ってきました。」

スタジオ(笑)

青山
「監督じゃなくて、今までどおり来てくれと(笑)監督になった実感はある?」

新井新監督
「会見するにあたってマツダスタジアムに入ったときに『あれ…?』という気持ちが出てきて、会見場に来てから、だんだんとわいてきましたね。」

青山
「就任会見での背番号の話、ウケてましたね~。」

新井新監督
「いや(笑)あれ、ウケてました?(笑)鈴木球団本部長が真剣に『背番号どうする?』と聞いてこられたので、『もちろん15番ください』と言ったら、(鈴木球団本部長は)『本人に言え』と…(笑)。」

青山
「監督就任会見の最後にあの話…あんなに爆笑で会見が終わるなんて、本当に”新井さん”らしい(笑)。
そんな新井さんに、RCCスポーツ部が総力を挙げて考えた「新井新監督に聞く 10の質問」をぶつけました!
シンキングタイムは10秒…質問に対し、新井さんは丸(○)かバツ(×)で答えてください!

新井新監督
「わかりました!」

坂上 俊次アナウンサー(以下、坂上)
「それでは、1つ目の質問です…」

1.監督になるのが夢だった?
(×)
坂上
「新井さん、迷いました…!」

2.監督就任が発表されてからの反響の大きさに驚いている?
(○)

3.黒田さんに相談した?
(○)
坂上
「マル!お話、聞きたいですね~。」

4.今日の会見で言い忘れたことがある?
(○)
坂上
「マル!あとでたっぷり聞きます。」

5.強いカープを復活させる秘策がある?
坂上
「マルでお願いします!(笑)」
(○)
新井新監督「(笑)」

6.現役時代の自分と同じくらい練習させる?
(悩む…○と×どっちも)

7.FA選手には全員残ってもらいたい?
(○)
坂上
「食い気味でした!」

8.選手とたくさん飲みに行きたい?
(○と×)
新井新監督
「こう(○)なんですけど、時と場合によりますね、バランスですね…」

9.サヨナラ勝利では1番に走っていってしまうかも...?
(○)
坂上「早い!(笑)」

10. 10月20日のドラフト会議 ぶっちゃけクジ運は強い?
(○)
新井新監督
「いや…でも抽選で外れたら嫌なので×かも(笑)」

坂上
「終了ー!さて、ここから○×で答えていただいた質問を深掘り…」

坂上
「中根さん、まずは何から聞きたいですか?」

中根 夕希キャスター(以下、中根)
「えー!まずは会見をしっかり見させていただいたので、会見で話せなかったことですかね。どんなことが話せなかった?『4.今日の会見で言い忘れたことがある?…(○)』」

新井新監督
「会見のあとに囲み取材を受けましたが、そのとき記者の方々との会話の中で、佐々岡前監督の話になりまして…。私も退任会見を見ていましたが、佐々岡前監督が『何も残せなかった』と仰っていた。そのことについて、『そんなことはないですよ』と言いました。(佐々岡前監督は)森下・栗林投手をはじめ、たくさんの若手を起用してくれた、特にピッチャー陣。彼らが芽を出して、つぼみにまで佐々岡さんがしてくれた。あとは、自分が水をやって花を咲かせたいと思います』と記者の方々にも話しました」

坂上
「レジェンドへの敬意を忘れない…。新井さんは、他にもいろんなOBの方の話をしていて、本当にいいお話もありましたよね。他にはある?」

新井新監督
「次の話は、いい話かは分かりませんが…、いろいろな方に就任の挨拶をしていくなかで、ある広島出身の監督経験者に就任の報告をしたら、『私は無事故・無違反だから、安心して車の後部座席に乗っていただけます』と意味不明なメールが来た」

スタジオ(笑)

坂上
「レジェンドだけに言葉が深い!?(笑)」

新井新監督
「これ、運転手って…どういうことなのかなと。名前はすごい方なので言えないですけど、阪神タイガースの前々監督です(笑)」

スタジオ
「アニキ!!(笑)」

新井新監督
「名前は出せないですけど、『しっかり運転手をさせてもらいます』と意味不明なメールが…。」

坂上
「頼もしいですね、そういうのも!(笑)一体感がそこまで出てくる可能性もあるっていう」

青山
「それが会見で言い忘れたエピソードですか!?(笑)ひょっとしたら、爆笑エピソードが増えていたかもしれないということ?」

新井新監督
「そうですね…。もっとどんどんいろんな質問がくるかと思った(笑)思ったよりも固く終わってしまいましたね。」

坂上
「3番の、黒田博樹さんの件については? …(○)」

新井新監督
「もちろん黒田さんにはすぐ連絡した。そのとき黒田さんは「おめでとう」というのと同時に、すごく笑っていたんですよね。それが…すごく意味深な笑いだった。そのあと、黒田さんと食事をする機会があったが、すごく喜んでいた。喜んでくれているのか…、おそらく、また僕が戦う場所に戻って苦しんでいる姿を見るのを楽しみにしているのかなと思った(笑)『お前大変だぞ…』と。そういう笑顔だった。他意のある笑顔でした(笑)」

青山
「会見では、背番号の話もありましたね」

新井新監督
「黒田さんからは『お前、背番号どうするんだ?』と聞かれて、『球団には、番号は15くださいと言おうと思ってます』と言った。もちろん冗談でですよ!そうしたら、黒田さんから『ええよ、つけろよ』と言われました(笑)」

坂上
「私が気になったのは、FA選手のくだり…。全員残ってもらいたいということで、当然○なのですが、新井さん、これは選手の権利でもあるし難しいところなのでは?『7.FA選手には全員残ってもらいたい?…(○)』」

新井新監督
「ノー文句で残ってもらいたいと思うが…『お前が言うな』と言われるかもしれないですけど(笑)もちろん、彼らががんばって得た権利ですが…、彼らには私の気持ちを伝えています」

坂上
「感触としてはそんなに悪くなさそう…?」

新井新監督
「感触は、うーん。いま画面に写っている選手(野間選手)には、『分かっているな…?』と。」

スタジオ(笑)

坂上
「いま(画面に)写っているこの63番の選手には?」

新井新監督
「彼にも…『分かっているよな?』と」

スタジオ(笑)

青山
「僕がすごく好きだったのは、『9.サヨナラ勝利では1番に走っていってしまうかも?…(○)』ですね。」

新井新監督
「気をつけないと、行ってしまいそうなので、ぶわっと気持ちが上がってしまって行ってしまいそう…。そこを抑えないといけないなとは思っている」

青山
「ファンとしては、行ってしまってほしい。新井新監督として、伝説の”これ”(拳を天に突き上げるポーズ)が見たいです!」

新井新監督
「もう現役ではないので、ダッシュというのはかなりのリスクを伴う。ダッシュしてポキっときて、足を引きずっていたらそれこそ笑いものになる(笑)」

坂上
「ビックリしたのは、『1.監督になるのが夢だった?…(×)』これが夢というのではなかった?」

新井新監督
「そういう風に言う人もいるが…、自分は現役のときから今まで、それを夢、目標にという考えはなかった。球団から声をかけてもらったときは、ビックリした」

青山
「我々ファンもビックリしたが、新井さんもビックリ?」

新井新監督
「本人がビックリしていますから(笑)」

中根
「決断は早かったんですよね?」

新井新監督
「会見でも少し話したが、カープに育ててもらって、僕自身は一回外に出ているのに、また『戻ってこい』と言っていただいて、最後には3連覇もさせてもらっているので、本当にカープには大きな恩がある。その球団から頼むと言われて、(断るという)選択肢はないですよね、普通。断るという選択肢を自分には持ち合わせていなかったというか。そんな大きな恩があるカープにお願いされたら、自分は『わかりました』しかないという意味ですね。」

坂上
「選手側からすると、選択肢なしでノー文句で、新井第20代監督が帰ってきた。帰ってくるとセットで猛練習がついてくるかもしれない。新井さんと同じ猛練習って…『6.現役時代の自分と同じくらい練習させる?…(○と×どっちも)』」

新井新監督
「私が入団した20年以上前とは、いまは時代が違うので、トレーニングひとつとっても多様化しているし、年々、理論もアップデートされている。まずはケガをしないようにリスク管理は大切だと思う。しかし、あくまで自分の経験上、ケガをしないように、ケガの一歩手前まで追い込むんですよね。ケガをしたら元も子もないので、そこは一番ケアをしていかないといけないと思っている。私は身体がすごく強くて、それだけが取り柄だった。でも、自分が現役のときと同じような練習量をいまの若い選手たちがやって、果たしてケガをしないのかを考えた時にクエスチョンマークだった。それでも、量もしっかりとやらないと…。また若い楽しみな選手はいっぱいいます。彼らに言いたいのは、『ケガはしないように…』だけど、ケガの寸前まで、追い込んでもらいたいなと思っています。」

坂上
「新井さんには、我々の総力を結集した10の質問に答えていただきましたが、実は、もっといい質問があるのではないか?ということで、会見後、他メディアにも、ほかに聞きたかった質問を募りました!」

ー例えば、当時の駒大4年の新井選手が、もし入団してきたらどんな指導をする?

新井新監督
「おそらくドラフト枠ではなく、いまなら育成枠だと思う。さきほどのケガの話ではないが、私が彼ならケガをしてもいいと思ってやりますし、コーチングする立場ですと、ケガをしてもいいというくらい追い込んで練習させます。」

ー監督で多忙になると思うが、ゴルフのコンディションはどう維持する?

新井新監督
「ゴルフは、しばらくはそんなに頻繁にはできない。せっかくハンデ1までいったのですが、これからは野球が一番になるので、ゴルフのことは考えていないですね。」

ー監督になっても続けていきたいゲン担ぎは?

新井新監督
「ゲン担ぎはしないんですよね。全くしない。選手のころは自分の腕一本だと思っていた。でも今度は立場が変わってマネジメントする側なので、これから何か考えていこうかなと思っています。」

坂上
「あと30秒…。では、他にも」

ーけさは何食べた?

新井新監督
「けさ何食べたかな…(笑)ご飯です」

ー「監督」と呼ばれることにためらいはある?

新井新監督
「ためらいといいますか、まだ慣れないので”新井さん”でいいと思います」

青山
「そして、次はツイッターで募った視聴者からの質問です」

ー現役時代からしていた護摩行は監督になっても続ける?

新井新監督
「大変だったがコロナ禍になっても密を回避しながらずっと続けていたので、これからも続けます」

青山
「監督になって、顔ぶれも変わりましたが、一・二軍全員護摩行になる?(笑)」

新井新監督
「そうですね…。一気には壇の上にあがれないので、ピックアップしてからになりますね」

ーきのうは、眠れましたか?

新井新監督
「きのうは、何回も目が覚めましたね。何回、目が覚めたか分からないくらい。いままでは、普通にベッドに入ってすぐバーっと寝ていたが、いろいろなことを考えだしたら、寝つきも悪くなる。会見のことは考えてなかったですね。今後のチームについて、自分なりに考えていると、なかなか目がさえてしまった。」

ー新井さんは、自己紹介で自身のことを「俳優でモデル」と言っていた。来シーズンからは監督とモデルの二刀流?

「(笑)そこは、いったん俳優業とモデル業は置いておいて、監督業に邁進したいと思います(笑)」

青山
「ここまで新井さんへの質問をいろいろお送りしていきましたが、改めて、カープをこれからどういうチームにしていきたいですか?」

新井新監督
「ファンの方が、見ていてドキドキ・ワクワクするような野球をしたい。楽しんでいただけるような、気持ちがぐーっと熱くなるような野球がしたいですね。これからキャンプ、オープン戦と段階を踏んでいく中で、自分がやりたい野球の輪郭が出てくると思うので、本能のままにやっていきたい」

青山
「きょうは長時間、就任会見でお疲れのところを、登場していただきました。新井さん、最後に、ファンのみなさんにメッセージいただけますか?」

新井新監督
「カープファンのみなさん、マツダスタジアムを真っ赤に染めてください。そして、選手たちに力をください。私たちは、みなさんの気持ちが、真っ赤に熱く燃えるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします!」

青山アナ
「きょうのスペシャルゲストは広島カープの新井貴浩監督でした。ありがとうございました!」

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