AI提案の衣装 丁場湖舞台に披露 笠岡・北木島、漁師らモデル出演

丁場湖を舞台に、AI技術を活用して行われたファッションショー

 笠岡諸島・北木島(笠岡市)で16日、人工知能(AI)が提案する衣装を身にまとった島民らが出演するファッションショーが開かれた。採石後に雨水がたまってできた「丁場湖」に浮かべたステージに着飾ったモデルが登場し、訪れた観光客ら約110人を楽しませた。

 「石の島」として日本遺産に認定された同島の魅力発信に取り組んでいる島民らのグループ「北木島活性化プロジェクト協議会」や、イベントを発案した美容室経営の「クローバーイプセ」(岡山市北区田中)などが主催。同社が開発したAI技術を活用したシステムを使い、骨格や肌の色などを基に似合う色や着こなしを提案した。

 モデルは島の漁師や石工、北木小の教師ら9人。同島に伝わる「石切唄」のアレンジ曲をBGMに、着物を取り入れた衣装やピンクのセットアップ、蛍光イエローのTシャツなどを身に着けてポーズを決めると観客からは大きな拍手や歓声が上がった。

 友人と訪れた女性(70)=福山市=は「島の歴史を感じる圧巻の景色に感動した。衣装も舞台にぴったりでかっこよかった」と話していた。

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