ポップサーカス宇都宮公演、年明けめどに再開へ

2020年2月に行われたポップサーカス宇都宮公演=宇都宮市新里町

 新型コロナウイルス禍で2年半以上休演しているポップサーカス(大阪市)が、2023年の年明けをめどに宇都宮公演を再開することが、16日までに分かった。年末年始に一時帰国していた外国人パフォーマーも再合流し、公演に向けて再始動する。

 ポップサーカスは、海外の一流パフォーマーによる迫力ある技が間近で楽しめる人気のショー。2020年2月から宇都宮市の「道の駅うつのみやろまんちっく村」で宇都宮公演を行っていたが、新型コロナの感染拡大による国のイベント自粛要請を受け、休演を余儀なくされた。

 再開のタイミングを模索していたが、度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令に加え、一時帰国した外国人パフォーマーやスタッフが再入国できない状況が続いた。そのため2年以上にわたって休演を余儀なくされた。

 今年に入って渡航制限やイベントの開催制限が徐々に緩和されたことから、再開に向けて始動。現在は機材の点検を進めており、年末年始をめどに外国人パフォーマーが日本に戻ってリハーサルを重ねるという。

 サーカスを存続させるため20年夏にクラウドファンディングを実施したほか、未来のサーカスアーティストを育成するため今年7月から同道の駅に練習施設を設置。訓練生たちは夢の舞台を目指し、日々トレーニングに励んでいる。

 同サーカス担当者は「3年間のブランクはあるが、再開を待っている人や知らなかった人も含め、ポップサーカスの魅力を伝えられるステージにしたい」と話している。

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