“見て触れて歓声” たびら昆虫自然園で30周年イベント 平戸

子どもが見つけた水生生物をすくって捕まえてみせるボランティアガイド(右手前)=平戸市、たびら昆虫自然園

 今夏開園30周年を迎えた長崎県平戸市田平町のたびら昆虫自然園で16日、「昆虫園まつり」(実行委主催)があり、来場者は昆虫のほか、水生生物や動物などと触れ合った。
 1992年7月にオープンした同園は約4.1平方メートルの敷地内で自然のままの昆虫の生態を観察できる。
 来場者は、ボランティアガイドの昆虫や水生生物の見つけ方などの説明を受けたり、県立北松農業高の移動動物園でウサギやヤギなどを触るなどした。
 佐世保市内の女性会社員(39)は「子どもを連れて初めて来た。散策中にボランティアガイドの解説案内に気づき残念。次回は最初から説明を受けたい」と話した。
 園内には、地元の市民団体やサークルの協力による押し花をあしらったコースター作りや昔遊びの体験コーナーも。焼き芋の振る舞い、和太鼓、ダンスのステージ発表もあり、いつもは静かな園内ににぎやかな歓声が響いた。
 同園では昆虫館(管理棟)で23日まで、同町在住の昆虫写真家、栗林慧さん(83)の業績などを紹介する特別展を開き、栗林さんが自ら改良したレンズやカメラを展示している。22日には栗林さんとの座談会(午前11時、午後2時)も予定。問い合わせは同園(電0950.57.3348)へ。


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