日光東照宮で秋季大祭 千人行列は6季連続中止、神事のみ

神事が行われた日光東照宮の秋季大祭

 日光市山内の世界遺産・日光東照宮で17日、秋季大祭の祭典神事が執り行われた。新型コロナウイルス禍により、3年連続で「流鏑馬(やぶさめ)」や「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」などの奉納行事は見送られた。

 恒例となっている奉納行事は5月の春季例大祭を含めると6季連続での中止となり、神職による神事のみ行われた。

 この日は午前10時から、御本社で神事が営まれた。居合わせた参拝者が参列し、厳かな雰囲気の中、稲葉久雄(いなばひさお)宮司(82)が祝詞を読み上げるなどしてコロナの早期収束や平和を祈った。

 稲葉宮司は「今回もこのような形になってしまい残念。コロナの収束を期待し、来年こそは安全な状況で盛大に実施したい」と話した。

神事が行われた日光東照宮の秋季大祭
神事が行われた日光東照宮の秋季大祭

© 株式会社下野新聞社