フグ食中毒で80代男性が重症 「素人調理は絶対やめて」 広島県呉市

広島県呉市によりますと、市内在住の80代の男性が、16日夕方に呼吸困難などを訴え、深夜に病院に搬送されました。

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診察した医師が聞き取りをしたところ、男性は「フグを食べた」と話したということですが、その後、体調が悪化。聞き取りができていないということですが、状況などから男性は、自分で調理したフグを食べたとみられるということです。フグの入手経路や種類については分かっていません。

男性は搬送時、呼吸困難や血圧の低下、体のまひなどの症状があったということです。その後、体調が悪化し、今は集中治療室に入っていて、会話ができず、重症だということです。

呉市は、「フグの毒は青酸カリの1000倍以上の強さともいわれ、加熱や水にさらしても無毒化しない」「毒は肝だけでなく、種類によっては皮や筋肉にもあり、見た目だけでは判断が難しいため、素人が調理することは絶対にやめてほしい」と注意を呼びかけています。

呉市では2019年以降、毎年、フグによる食中毒が発生していて、2019年には死亡した例もあるということです。

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