全国4位の規模・造山古墳、後円部で初の発掘調査始まる【岡山市】

全国4位の規模を誇る岡山市北区、国の史跡・造山古墳で10月17日、埋葬施設があるとみられる後円部の墳頂(=頂上)を調べる初めての発掘が始まりました。12月中旬まで行われる予定で、市教委は古墳を保存整備していく上で重要なデータになるとみていて、巨大古墳の実像解明に向けても期待が高まっています。
造山古墳は5世紀前半に築かれた前方後円墳で、全長およそ350メートル。この日、高さ約30メートル、直径約40メートルある後円部の頂上で発掘調査が始まりました。
ここは戦国時代の1582年、羽柴秀吉による備中高松城水攻めの際、迎え撃つ毛利勢が陣を構え、とりでとして築いた防御用の土塁などが今も残っています。
調査は、風化が進む遺構の把握が最大の目的で、発掘で出てきたものによって、これまで古墳がどう使われてきたかを知る手がかりになると考えられています。

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