生カキを冷凍販売、福井のレストラン新戦略 「オーシャンズ」急速冷凍機で販路拡大へ

食材や料理の急速冷凍機の準備資金を募るアカネ実業の大坂幸太郎社長=10月6日、福井県福井市西開発3丁目のレストラン

 福井県福井市のシーフードレストラン「オーシャンズ」を運営するアカネ実業(本社同市二の宮4丁目、大坂幸太郎社長)は、冷凍技術を活用した生カキなど魚介料理の販路拡大や商品開発に向けて急速冷凍機を導入する。ふるさと納税の対象となるクラウドファンディング(CF)により購入資金を募っている。

 同店ではさまざまな産地の生カキや天然エビなどの料理を提供しており、新たな販売方法を見いだそうと業務用冷凍機をレンタルし試作を重ねた。「近年の冷凍技術で半年間いつ食べても全く味が変わらない料理が提供できる」としている。今後、フードコートでの出店や他の飲食店と協力するなどしてECサイトを立ち上げていきたい考え。

 新型コロナウイルスの感染拡大でテイクアウトやデリバリーなど飲食の形態が多様化。感染状況が落ち着いても多くの飲食店では客足が戻らず、大坂社長は「特に個人飲食店では新たな経営戦略を考える必要がある」と強調する。

 寄付は10月31日まで、CFサイト「レディーフォー」から。目標金額は50万円。

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