春の高校バレー県予選の組み合わせ決定 男子は大分南、女子は東九州龍谷が第1シード 【大分県】

「第75回バレーボール高校選手権大会県代表決定戦(春の高校バレー県予選)」の組み合わせが決まった。男子は18校、女子は30校が参加し、高校バレーボールの最高の舞台を目指してトーナメントを戦う。

男子は今夏の全国高校総体に出場した大分南が第1シード、前回優勝の大分工業が第2シードとなり、県高校総体で4強入りした鶴崎工業、佐伯鶴城がシード権を得た。

大分工業の副キャプテン利光遼紀(3年)は「対戦相手が決まったが、自分たちができることをやるだけ。県高校総体で大分南に負けてから、勝つための練習を追求してきた。今年のチームは全員が主役。チーム全体で一丸となって優勝する。それしか考えていない」と強い思いを語った。

「優勝しか考えていない」と宣言した利光遼紀

女子は23連覇を目指す東九州龍谷が第1シード、その絶対王者に6月の県高校総体で2-1の僅差で敗れた国東が第2シードとなる。新興勢力の大分西は第3シード、臼杵は第4シードに決まった。

注目は、新チームになり苦難が続く大分商業。3月の県高校新人大会の準々決勝を棄権してから、その後の大会はシードから外れ、本調子を取り戻せず不完全燃焼の時期が続いた。今大会は大分西のパートに入り、ノーシードから決勝進出を目指す。キャプテンの黒佐明椰(3年)は「負けて悔しい思いを忘れることはなかった。春の高校バレー県予選に向けて全てを注いだ。大エースはいないけど、コンビネーションバレーを突き詰め、仕上がりはいい」とリベンジの思いを秘める。

県高校総体に続きシード権を得た大分西は、3年生が部活を引退し、1、2年生の新チームとなる。追われる立場となったが気負いはない。キャプテンの浅井和佳(2年)は「対戦相手が決まるまでドキドキしたけど、一戦一戦に集中して自分たちのバレーをするだけ」と話す。部のモットーである「楽しくバレーをする」ことに変わりはないが、「勝たなければ楽しくない」との思いは強くなった。「目標は(県予選決勝が行われる)13日をコートで迎えること」と浅井。決勝の舞台を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

大会は11月5日に開幕戦を迎え、決勝に進んだチームは3日間で5試合戦うことになる。最後に優勝旗を手にするのは、果たしてどのチームなのか。決勝戦は男女ともダイハツ九州アリーナで行われる。

「勝たなければ楽しくない」と語った浅井和佳

(柚野真也)

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