県駅伝 糸魚川初V、上越5位、妙高14位、上越くびき16位

 第75回新潟県駅伝競走大会が16日、長岡市から新潟市までの12区間、110・1キロに26チームが出場して争われた。糸魚川が悲願の初優勝を成し遂げ、上越は残り2区間で追い上げ5位に入賞。妙高は14位、上越くびきは16位だった。

初優勝のゴールに飛び込む糸魚川のアンカー滝川尚輝(高田自衛隊所属、上越チーム監督の寺尾勝利さん提供)

 上越は中盤まで10位台前半でつなぎ、11区村瀬佳樹(26)が区間賞、アンカー朝賀勇也(34)が区間2位と、高田自衛隊勢が「圧巻の走り」で追い上げ、5位入賞を確保した。3大会ぶりの優勝奪回は成らなかったが、寺尾勝利監督(53、高田自衛隊)は「ほぼ目標タイム通り。順位的には残念だが、力を出し切った。よく走った」と選手たちをねぎらった。
 区間9位でスタートした1区竹内柊羽(16)、区間6位の7区秋山広夢(16)ら関根学園高1、2年生を4人起用しており、「若い力や市民ランナーの力も借り、少しずつ上にいければ」と来年以降の巻き返しを誓った。
 入賞(8位以内)を目標にした妙高は昨年より三つ順位を下げ14位。3区古川啓太(21、帝京大)が外国人を除く日本人トップの区間2位で8人抜きの快走を見せ、10区岡田大翔(14、新井中)が区間4位、最終区で飯吉拓斗(20、上武大)が区間9位と追い上げ、上越くびきなどをかわした。
 小林英彦監督(55、妙高市役所)は「直前のメンバー変更や序盤の出遅れでリズムに乗れなかった。ジュニア世代からじっくりと育て、上位を目指していきたい」と話した。

1区、糸魚川の原泰輝(左)を追う上越の竹内柊羽(右)、上越くびきの梅北琉成(右から3人目)(いずれも関根学園高)ら(寺尾勝利さん提供)

 上越くびきは昨年より一つ上がり16位。最終盤まで10位台前半で推移し、途中で上越などと争っていた。昨年まで箱根駅伝予選会を走っていた山川太一(22、上越市陸協)が練習を思うように詰めていない中、区間5位と実力を発揮し、中学生も健闘した。
 コーチから就任した松野広樹監督(35、Attract)は「前回より順位を上げたし、全体的にはまずまずの走り」とした上で、「長距離区間の配置は来年以降の課題」と捉えていた。
 上位と上越勢の結果は次の通り。
 ▽総合成績(12区間、110・1キロ) (1)糸魚川(原泰輝、山岸広海、室山智、髙井泰獅、戸田拓巳、中村迅、梅田翔平、石井健一、矢島久樹、上田准平、野本絆、滝川尚輝)5時間56分36秒(2)見附5時間56分53秒(3)新潟中央5時間58分5秒(4)十日町5時間59分39秒(5)上越(竹内柊羽、柴田俊輝、満澤辰祥、比護一稀、宮腰陽、徳武学、秋山広夢、渡辺雄太、小濵郁己、丸田佳、村瀬佳樹、朝賀勇也)6時間0分54秒(14)妙高(佐原楓英、芦野清志郎、古川啓太、岩﨑蒼琉、丸山一良、高橋諒成、霜鳥義仁、岩﨑覚、高橋達彦、岡田大翔、岡田龍介、飯吉拓斗)6時間16分14秒(16)上越くびき(梅北琉成、太田恭佑、津村拓也、山﨑玲士、清水綾太、山川太一、川久保遼汰、坂上和之、徳永友哉、岡田幸輝、宮嶋祐輔、赤倉和樹)6時間17分25秒
 ◇区間賞(上越関係分)
 ▽2区(9・4キロ) 山岸広海(糸魚川、後藤組)28分50秒▽8区(9・5キロ) 石井健一(糸魚川、ワークセンターにしうみ)32分5秒▽11区(12・1キロ) 村瀬佳樹(上越、高田自衛隊)38分6秒

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