豪華版聖書を売り歩くセールスマン 孤独な女性、移民、生活困窮家庭に訪問販売 「セールスマン」公開決定

メイズルス兄弟が手掛けた1969年製作のドキュメンタリー映画「セールスマン」が、11月26日より劇場公開されることが決まった。

「セールスマン」は、1960年代の終わりのアメリカで、豪華版聖書を売り歩くセールスマンたちの旅に密着したドキュメンタリー映画。ポール・ブレナンとその仲間たちは、金色に輝く豪華版「聖書」を売るセールスマン。神と会社のため、教会から紹介された悩める大衆をターゲットに、訪問販売で聖書を売り歩く。夫に先立たれた孤独な女性、移民、生活がひっ迫している家庭など、彼らはさまざまな客に聖書を売り込む。雪深いボストンから湿度の高いフロリダまでを旅をする4人のセールスマンの姿を追い、アメリカの夢と幻滅を描きだす。

ドキュメンタリー映画の潮流“ダイレクトシネマ”を牽引した兄弟アルバート&デヴィッド・メイズルスは、「グレイ・ガーデンズ」「ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター」などの作品を世に残した。そんなメイズルス兄弟の代表作とされる本作は、アメリカの価値観に深く根ざした消費主義について深く洞察したドキュメンタリーとなっている。

【作品情報】
セールスマン
2022年11月26日(土)より[東京]シアター・イメージフォーラムほか、全国順次公開
配給:東風+ノーム
(C)MAYSLES FILMS, INC

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