今シーズンをもって解散を発表しているアンジュヴィオレ広島。16日のホーム最終戦は11年間の集大成となりました。
懸命にボールを追いかけるアンジュヴィオレ広島の選手たち。
サポーター「選手とサポーターが近づいて家族のような感じなので…」地域に支えられ愛されたクラブがラストゲームを戦いました。
アンジュヴィオレ広島は10年前、西区横川地区の住民らが中心となって作ったNPO法人により誕生しました。
森下聖二監督(当時)「近い将来なでしこリーグでプレーする。ここにいるみんなをプレーさせる。そういったことに尽力していきたい」
2014年には目標としていた「なでしこリーグ」に参入、2021シーズンからはなでしこリーグ1部で戦っていました。
しかし、スポンサー収入の減少や新型コロナによる無観客試合などで経営が悪化し8月、今シーズンをもっての”チーム解散”が決まってしまいました。
ホーム最終戦が目前に迫った13日、横川地区の人たちは…
地元横川の人は「なくなるのは一番さみしいんじゃないかな。何月何日に試合があるとかそういうのを見ながら今度はここ(で試合)やねとか楽しみと思っていたけど」
「彼女たちが一生懸命やっている姿を見て私たちは力をもらっている。ここ10年ですけど日常の中にアンジュがずっと入っていたんで生きがいといいますか」
創設時からチームを支えてきた宮地さんも意気込みを語ります。
広島横川スポーツ・カルチャークラブ 宮地弘充さん「選手も気合入っていますし、我々運営する側も良いラストゲームにしたいと思っている」
迎えた最終戦。試合開始3時間前から続々とサポーターが集まります。
サポーター「いつも通り楽しくアンジュらしく試合を頑張ってほしい」
最後の雄姿を見届けようと約1000人が会場につめかけました。
ラストゲームを勝利で飾りたいアンジュヴィオレ。前半から体を張った固いディフェンスが光りますが…後半終了間際得点を奪われ、白星で締めくくることはできませんでした。
アンジュヴィオレ広島 新城舞キャプテン「発足から11年、たくさんの苦難がありそのたびに色々な努力で乗り越え、こんなにも大きなクラブにしてくださったこと感謝しています。アンジュファミリー大好きです」
サポーター「最初から応援していたのですごいさみしいですね。皆さんお疲れ様でしたという感じです」
惜しくも敗れたアンジュヴィオレ広島。11年間の集大成として来月末、最後の皇后杯を戦います。