イラン女子選手 スカーフ着けずに韓国の大会出場で波紋 試合後、友人と連絡取れず

スポーツクライミングの大会(16日・韓国)で、イラン代表の女子代表エルナズ・レカビ選手が頭部を覆うスカーフをかぶらず出場し、波紋が広がっている。19日午後3時現在、レカビ選手の消息が確実につかみ切れていない状況だ。

イランでは「不適切な服装」だったという理由で、22歳のマフサ・アミニさんが逮捕され拘留中に死亡した。その後、女性たちがスカーフを脱いだり燃やしたりする抗議運動が広がった。同国では、全土に反政府デモが広がっており、今回の選手の行動はデモへの支持表明とみられていた。

スポーツクライミングのイラン代表の女子代表エルナズ・レカビ選手(22年10月16日・韓国=ロイター)

レカビ選手は自身のSNSで、スカーフをかぶらなかったことについて、スケジュール調整がうまくいかず、出場を予想していなかったためと釈明している。

BBCペルシャは友人の話として、試合後に選手と連絡が取れなくなっていると伝えており、安否が心配されている。在韓イラン大使館はSNS上でレカビ選手の失踪を否定した。

(ロイター/よろず~ニュース編集部)

© 株式会社神戸新聞社