延岡の文化、未来考える 野口記念館開館向けシンポ

延岡の文化の未来について意見を交わしたシンポジウム

 12月18日に延岡市に開館する野口遵(したがう)記念館のプレイベントのシンポジウム(のべおか文化事業団、延岡市など主催)は15日、延岡総合文化センターであった。「延岡の文化の未来」をテーマにパネルディスカッションがあり、演劇や音楽などの分野で活動する人たちが意見を交わした。約110人が来場し、文化活動の意義や記念館の活用のあり方について考えた。
 パネルディスカッションには、文化活動に携わる7人が登壇。エリザベト音楽大教授の壬生千恵子さんがコーディネーターを務めた。登壇者は記念館の役割について「人がつながれる場所であってほしい」「地元の人が輝く場であってほしい」などと期待。演劇ユニット「あんてな」代表の本田泉さんは「ホールに見に来て終わり、ではもったいない」と指摘。商店街などと協力して人の流れを生む仕掛けづくりを提案した。
 同市では9月に延岡城・内藤記念博物館がオープンし、12月に野口遵記念館が開館予定で、市は本年度を「延岡の歴史・文化のルネッサンス元年」と位置付け。市外に歴史や文化を発信したいとしている。

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