ススキの穂 金色の輝き 真庭・蒜山高原で見頃

朝日に照らされて金色に輝くススキの穂。眼下では高原を覆う雲海が水面のように光る=19日午前7時11分

 真庭市の蒜山高原で、ススキが見頃を迎えた。白い穂が山容を見下ろしながら日に照らされて輝き、雄大な風景に幻想的な趣を醸し出している。

 鳥取県境に位置する鬼女台(きめんだい)展望休憩所(同市蒜山下徳山、標高約870メートル)では、約200メートルの遊歩道周辺に2メートルほどに伸びたススキが群生する。

 19日早朝には冷気がしんと立ちこめる下、雲海が水面のように光り、まるで瀬戸内の多島美のような景観が広がった。ススキとの組み合わせを写真に収めようと訪れたカメラ愛好家の姿もあった。

 岡山県内はこの日朝、晴れて地表の熱が奪われる放射冷却の影響により、最低気温は全16観測地点で今季最低を記録。真庭市蒜山上長田でも平年より3.1度低い4.3度を観測した。

 蒜山観光協会によると、ススキは11月上旬まで楽しめそう。

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