政府の観光支援事業「Go To トラベル」を巡り、借りたアパートを宿泊施設と偽って客が泊まったように装い、国から給付金計約760万円を詐取したとして、神奈川県警捜査2課と中原署は19日、詐欺の疑いで、川崎市中原区、会社役員の男(35)を逮捕した。県警によると、トラベル事業に絡む摘発は県内で初めて。
県警は、男が2020年10月~21年6月、計約4千万円の不正受給に関わったとみて調べる。
逮捕容疑は、20年12月、実際には宿泊していない客がトラベル事業を利用して泊まったようにオンラインで給付金を申請し、同11月分に当たる計約760万円を自身が管理する口座に振り込ませて詐取した、としている。「詐欺はしていません」などと容疑を否認しているという。
県警によると、男は、小田原市内のアパートに複数の部屋を借りていて、宿泊施設と偽っていた。実際に宿泊客が泊まったことは一度もなかった。