ペットと一緒にキャンプに行こう!アウトドアでの注意ポイントをドッグトレーナーから学ぶ

ワンちゃんと一緒のキャンプは、あれもこれも不安なことがいっぱい。そこで今回は、初めてデイキャンプにお出かけするワンちゃんに筆者が同行し、準備から帰宅後のケアまで、時間の流れに沿ってドッグトレーナー監修のもとで注意ポイントを取材させてもらいました!気になるしつけ問題等も、大事なポイントをまとめています!

愛犬とのキャンプを楽しむために注意ポイントを学ぼう!

神奈川県の湘南エリアには、キャンプやBBQ可能なスポットが点在。

キャンプ初体験のワンちゃんと一緒に、神奈川県二宮町の海岸でデイキャンプをしてきました。

自治体が解放している海岸でも、使用できる火器や使用時間などは場所によって異なります。

利用する際はゴミ持ち帰りはもちろんのこと、地元の方の迷惑にならないように配慮して愛犬とのアウトドアを楽しんでくださいね。

今回は、準備〜設営時に分けて愛犬との楽しいキャンプの過ごし方をドッグトレーナー林英子先生の監修のもとで順にお伝えしていきます。

愛犬とのキャンプ 準備〜設営で気を付けることは

<準備編>何を用意したい?

デイキャンプに使うイスやテーブル、火器類などのギア以外にペットと一緒の”キャンプ”だから必要
になる基本アイテムは、こちらの10点です。

オヤツは補食というより、こまめに褒めるためのアイテムとして持参。

いつもお散歩セット(リード、お水、トイレ処理用品)、フードボウル、オヤツ、ブラシ、トイレシート、足拭き用ウェットシート、シャンプーシート、ワンちゃん用のタオル

この他にも、ワンちゃん用のマットやコット、ケージやクレート、季節や環境によっては衣類や靴下、虫除けなども必要な場合があります。ドッグアンカーもあると便利ですが、無い場合は重めのギアに係留したり、ショルダーリードを使用すると便利です。

<設営前>目的地に到着!まず初めにすること

海辺のキャンプは日陰が少ないので、地面の温度に注意。

初めての場所にお出かけする時、ワンちゃんはワクワクしたり不安になったり、色々な意味で、とても興奮しやすい状態にあります。

キャンプ場に着いたら、設営を後回しにして、まずはキャンプ場を1周するイメージでワンちゃんと一緒にお散歩をしましょう。

いつもと違う場所について車から降り、気持ちの良いフィールドを歩き出したら、もうそれだけでスイッチON!これでは設営できません。

初めましての挨拶はお尻からが基本ですが、この子達は顔見知りなので。

この時、近くのサイトのワンちゃんに挨拶できるようであれば挨拶するのもOK。これから過ごす環境を理解してもらうことで、興奮しにくくなります。犬も人もゆったりと過ごせるように、吠えタイムを予防しましょう。

<設営時>快適な居場所づくりはワンコから

目的地に着いたら、設営時でもアイドリングストップがルールです。

直射日光の当たる車の中はすぐに高温になりますので、まずはワンちゃんの居場所を確保してから、テントやタープの設営をスタートしましょう。

我が家ではキャリーワゴン&クレートで日陰に待機です。

車移動してきているので、ワンちゃんの水分補給も忘れずに行なってくださいね。

ワンちゃんが安心できる居場所とは?

筆者撮影

普段から使い慣れているマットやタオルなど、安心できる場所は1匹1匹違います。「これかな?」と思うものを試してみていただくしかありませんが、基本的には飼い主さんの近くにいるのが、ワンちゃんはリラックスできるはずです。

クレートで眠る練習は、災害時の避難所でも役立ちます。

宿泊キャンプの時には、夜はクレートなどに入れ、テント内で一緒に眠る事をオススメします。最近は野生動物がすぐ近くまでやってきたりする事もありますし、慣れない環境ですのでワンちゃんもできるだけ飼い主さんと一緒に居たいはず。

コットで就寝する際や、ワンちゃんだけリビングで眠る場合には、逃げ出してしまわないよう対策を徹底してください。夜中の急な雷雨でパニックになってしまったり、キャンプで迷子になってしまう事があります。

ワンポイントアドバイス

アウトドアに出かけると、落ち葉や土汚れなどワンちゃんの体にいろいろなものがつきます。特に秋〜冬の草花の種はくせもの。短毛種のワンちゃんでもチクチク・ベタベタくっつきますので、ブラシやシャンプーシートを使って、快適に眠れるようケアしてあげてくださいね。

愛犬とのキャンプ サイトでのリラックスタイム時の注意ポイント

ここからは、キャンプサイトで愛犬との過ごし方で注意するポイントを順にお伝えします。

排泄マナーは、普段のお散歩のルールと同じ

基本はトイレシートで排泄させるように促し、自分のサイト内でも自由にマーキングや排泄行為をさせないようにします。万が一してしまった時には、きちんと対処し、ゴミは決められたルールに従って処理しましょう。

吠えは伝染してしまうことがあります

生き物ですので、何らかの理由で吠えることはあると思います。しかし、不安や興奮から、人や犬に吠え続けてしまうのは大問題。飼い主の静止で止められるようにしつけておきましょう。

普段は大丈夫なワンちゃんでも、近くに興奮して吠えている子がいるために警戒して吠えてしまうこともあります。呼び戻しなど、興奮時でも指示が入るようにしておきたいですね。

頭の上からの落下物に注意!

テーブルとは離れた位置が安心。

サイト内にはワンちゃんにとって危険なものがたくさんあります。

特に、オイルランタンなどの火器や熱い鍋などの近くは要注意。剥き出しのナイフや斧などが落ちてくるのも怖いですね。

動物ですので、熱いものに自分から近づいていくことはないはずですが、テーブルや椅子の脚などに引っかかってケガには気をつけてあげてください。

また、キャンプ場ではオヤツの上げ方にも注意が必要です。野生動物もいますので、必ず食べ切ったのを確認するようにしてくださいね。

目が届きにくくなりがちな時間帯 撤収作業時の注意ポイント

ワンちゃんの乗車は、家族(人)と同じタイミング。

設営時と同様、片付け中の快適(安全)な居場所を確保してから片付け作業を始めましょう。

寝袋や椅子など、布系のギアにはワンちゃんの毛や足跡が結構ついてしまいます。カビやダニ、匂いの原因にもなりますので、自宅に戻ってから改めてチェックを!よく干してメンテナンスすると、次回も快適に使えます。

ワンポイントアドバイス

ワンちゃんのキャンプデビューは、飼い主さんの指示を聞けるようになってからが基本です。興奮していると、どうしても指示が入りにくくなってしまいますので、なるべく興奮させないように、ゆったりと安心して過ごせるように配慮してあげてください。

筆者撮影

いつもと違う環境に出かけるキャンプは、ワンちゃんもとても疲れます。お家に帰ってからゆっくりグルーミングして、ケガや皮膚のチェックをしてあげてください。きっと、次のキャンプも楽しんでくれるはずです。

今回は、林英子先生に監修いただきました。

犬のマナー・しつけ問題監修:認定ドッグトレーナー 林英子先生

神奈川県二宮町でドッグトレーニング&ケア「HAPPY☆PETS」を運営しつつ、飼育放棄されたペットの保護活動にも従事。「ペットも一緒に」をテーマにかかげ、個別トレーニングやスクール等、飼い主の悩みに寄り添うサポートを行なっている。<認定ドッグトレーナー/ペット自然療法上級アドバイザー/ペットシッター士/神奈川県動物愛護推進委員>

ドッグフリーサイトがあるキャンプ場についてハピキャンの記事で紹介していますので、これからワンちゃんとのキャンプを考えている方はチェックしてみてください!

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